公開日 2024年02月07日
大会レポート
「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト in Mitaka」は、子供たちがプログラミングを学び、自分たちでコンピュータを操作する際の感動や、創造した作品を発表する経験を通して、情熱や将来の夢を育むことを目指しています。
第13回目となる今回の最終審査会は、2023年12月9日(土)に三鷹産業プラザで開催されました。
総応募数124件の中から、ゲーム部門6作品とWebアプリ・IoT部門5作品が最終審査に選出されました。
開会式
2023年の最終審査会開会式は、OSS-Vision株式会社の代表取締役CEOであり、中高生国際Rubyプログラミングコンテスト実行委員会委員長、井上浩氏の挨拶から始まりました。
井上氏はプログラミングの魅力と応募者たちの努力を称え、「参加者の皆さんは、最終審査に進出したことを誇りに思い、審査会を楽しんでください。緊張せずにプレゼンを楽しんでください」と励ましました。また、大会を支えるスタッフやスポンサーへの感謝の意も表しました。
▲井上 浩 実行委員長
開会の挨拶に続き、経済産業省、総務省、文部科学省からプログラミング技術の重要性と、若者たちが社会のデジタルトランスフォーメーションを牽引する主役であるという言葉が贈られました。
審査員の紹介では、Rubyの生みの親であり審査委員長のまつもとゆきひろ氏(一般財団法人Rubyアソシエーション 理事長)、野田哲夫氏(島根大学法文学部 法経学科 教授)、田中和明氏(九州工業大学大学院情報工学研究院 准教授)、笹田耕一氏(STORES 株式会社 フルタイムRubyコミッター)、高橋征義氏(一般社団法人日本Rubyの会 代表理事)、森正弥氏(デロイトトーマツコンサルティング合同会社 執行役員・パートナー)、江森真由美氏(株式会社ケーシーエスキャロット 執行役員)が紹介され、各審査員から励ましのメッセージが伝えられました。さらに、スポンサー賞を提供する株式会社ソニックガーデン、株式会社永和システムマネジメント、ピクシブ株式会社からも応援のメッセージが寄せられました。
最後に、発表者の紹介が行われ、ゲーム部門とWebアプリ・IoT部門の発表者たちがそれぞれの意気込みをポーズで表し、熱意を示しました。
応募者によるプレゼンテーション
最優秀賞
岩手県滝沢市立滝沢第二中学校 科学技術部 チーム「ダイスマン」(岩手県)
作品名「DICE」
松下海音さん(プログラム担当)と坂下渉さん(グラフィック担当)による「DICE」がゲーム部門の最優秀賞を受賞しました。この数合わせパズルゲームでは、プレイヤーはサイコロの列を動かして消去していきます。コンボを組むことで高得点を狙う戦略的な要素が特徴で、ゲームクリア時の得点によるランキングが行われます。プログラムは高校数学を用いており、立体的な表示や法線ベクトルを利用した隠面処理などが取り入れられています。また、デモ操作では「DICEマスター WATARU」による印象的なプレイが披露されるなど、ユーモアあふれるプレゼンテーションとなりました。
審査委員長のまつもとゆきひろ氏は、高校数学の学びを活かした点について「一般に数学の実用性に疑問を持つ声がある中で、その役立ちを具体的に示してくれた」と評価し、パズルゲームとしての完成度の高さに関して「プロに匹敵するレベル」と高く評価しました。
チーム「ダイスマン」の二人は「去年は審査員特別賞を受賞しましたが、今年はそのリベンジを果たし、最優秀賞を獲得できたことを嬉しく思います」と述べ、支援してくれた顧問の先生、講師の先生、部員、家族に感謝の意を表しました。
優秀賞
愛媛県立松山工業高等学校 野原 嘉人さん
作品名「ステルスゲーム」
優秀賞を受賞した「ステルスゲーム」は、敵に見つからないように進むことを目的としたゲームです。「目標や見た目はシンプルですが、シンプルだからこそ、多くのユーザーに楽しんでもらえるよう工夫しました」と野原さん。各ステージは自由度が高く、安全なルートや時間がかからないルートなど、プレイヤーが様々な攻略ルートを見つけることができます。ゲームのデモプレイでは、レベル選択、プレイヤーと敵の動き、そしてステージごとの特徴が紹介されました。野原さんは、ゲームの攻略ルート、タイムアタック機能、ステージの変化など、多面的な工夫を凝らしていました。
審査員の森正弥氏は「ステルスゲーム」に対して、「非常にゲーム性が高く、面白く作られていた」と称賛しました。また、複数の攻略ルート設定やプログラムの工夫ができたことは、このゲームを「自分のものにしていた証だ」と解説しました。さらに、手書きのドット絵にはゲームへの愛が感じられたと述べ、野原さんのゲーム制作に対する情熱と才能を高く評価し、今後も大いに期待していると結びました。
野原さんは優秀賞受賞について「嬉しさと同時に悔しさを感じています」と、更なる成長と挑戦への意欲を示しました。
審査員特別賞/Matz賞
岩手県滝沢市立滝沢第二中学校科学技術部 チーム「噂の海鮮先輩」(岩手県)
作品名「Challenging Spy」
審査員特別賞とMatz賞のダブル受賞した「Challenging Spy」は、「噂の海鮮先輩」チームさんが発表した作品です。新人スパイが大企業から機密情報を盗むストーリーを描いたゲームで、プログラム担当の遠藤穂花さんは「音響やグラフィックにこだわり、スパイの緊張感や恐怖を表現しました」、グラフィック担当の柳村祐羽さんは「初のアニメーション挑戦で、ゲームの没入感を高める演出を目指しました」と語りました。今後の改善点として、時間制限の追加やアイテム配置のランダム化などを検討しています。
審査員の笹田耕一氏は「プレゼンテーションが素晴らしく、質疑応答も力強かった」と評価し、分業によるチームワークを「プロのゲーム開発チームのよう」と称賛しました。
中学3年生の二人は、「3年間の部活動を振り返ると、プログラミングは楽しいものでした。多くの人と交流できたことは貴重な経験でした」と遠藤さんが述べ、柳村さんは「二つの賞を受賞でき、感動しています。時には意見の相違もありましたが、今は大変嬉しいです」と話しました。このコンテストは、技術の競い合いだけでなく、成長と発見の場ともなっています。
審査員特別賞
愛媛県立松山工業高等学校 宮田 爽詩さん(愛媛県)
作品名「3D迷路」
審査員特別賞を受賞した宮田爽詩さんの「3D迷路」は、一人称視点での迷路探索と敵の倒し方を駆使し、アイテムを集めて階層を進むゲームです。宮田さんは、「遠近感を活かしたビジュアルでリアリズムを追求した。また、限られた視点を用いることで、緊張感と恐怖感を演出した」と語りました。将来的な展望として、「単調さを避けるためにボスの追加や小さな目標とアチーブメントの設定、さらにRPG要素の導入を検討しており、ゲームプレイの深化を目指している」と述べています。
審査委員の高橋征義氏は、「3D迷路」について「基本構造がしっかりしており、3Dグラフィックの動きやマップの自動生成など、細部まで作り込まれている点が印象的でした」と評価しました。今後の発展に向けてステージやボスの追加を提案し、ゲームがさらに魅力的になることを期待していました。
受賞に際して、宮田さんは「受賞には本当に驚きました。この場にいられること自体が、私にとっては大きな栄誉です。皆様の支援に心から感謝申し上げます」と感謝を伝えました。
審査員特別賞
愛媛県立松山工業高等学校 日野陽介さん(愛媛県)
作品名「Craft Roguelike」
審査員特別賞を受賞した日野陽介さんの「Craft Roguelike」は、生存戦略を駆使して長く生き残ることを目指すゲームです。このゲームでは、プレイヤーは初期に武器を持たず、敵を倒しながら武器やステータスを強化します。デモプレイではステージ選択、難易度設定、マップの自動生成機能が紹介されました。プレイヤーは木材や石などの素材を集め、武器を作成し、敵と戦います。日野さんは、「各ステージに独自のギミックやアイテムを取り入れ、異なる難易度と体験を提供しています」と工夫した点を説明しました。また、操作性の改善や当たり判定の微調整など、技術的な課題にも挑んでいます。
審査員の野田哲夫氏は「中毒性の高い魅力的なゲーム」と評価し、道具作りや敵との戦闘などの拡張性を指摘し、将来性に期待を寄せました。
受賞について日野さんは、「入賞できて嬉しい」と率直な気持ちを述べました。
審査員特別賞
愛媛県立松山工業高等学校 秋山宗太郎さん(愛媛県)
作品名「ten days」
審査員特別賞を獲得した秋山宗太郎さんの「ten days」は、テントと焚き火の耐久値を管理しながら、10分間生き残ることを目的としたサバイバルゲームです。1分ごとに変わる5つのステージが特徴で、プレイヤーはアイテム収集とタスク遂行を通じて耐久値を維持します。「左利き・右利きの操作設定とランクシステムの実装に苦労しました」と秋山さんは述べています。将来の改善点としては、新ステージやタスクの追加、プレイ時間の変更などが考えられています。
審査員の田中和明氏は「画面がスクロールせず、1画面内でストーリーが進行するシンプルながら、各ステージの特殊効果などのアイディアや丁寧な作り込みが光る、非常に完成度の高いゲーム」と評価しました。左利き用のユーザーインターフェースへの配慮も称賛しました。
受賞に際し、秋山さんは「左利き用の設定を評価していただき、非常に嬉しいです。受賞に感謝します」と喜びを表しました。
最優秀賞/永和賞
金光 峻希さん(三重県)
作品名「SQSO Web」
Webアプリ・IoT部門の最優秀賞と永和賞を受賞したのは、金光峻希さんのアマチュア無線用電子ログ管理アプリケーション「SQSO Web」です。金光さんは「アマチュア無線や鉄道の旅が趣味」と語り、アプリ開発の動機について「部活動で利用できるログソフトがなかったため」と述べ、アマチュア無線の魅力とログの重要性について解説しました。彼の作品「SQSO Web」は、RODAの活用やRakeタスクを用いたデータベースマイグレーションの実装など、独自性に富んでいます。
審査委員長のまつもとゆきひろ氏は、金光さんの作品について「非常にニッチなアマチュア無線の通話ログを扱いながら、自ら必要とするものを作り上げた点と熱意が際立っていた」と評価し、「技術的な選択も含め、とても斬新だった」と述べ、満場一致での最優秀賞選出を伝えました。
受賞に際し、金光さんは「最優秀賞の実感がまだ湧いていない」と謙虚にコメントし、「家族やプログラミングの先生、部活の仲間たちに感謝したい」と述べ、他のWebアプリ開発者へは「RODAの使用をお勧めします」とメッセージを送りました。
優秀賞/ピクシブ賞
小泉 愛さん(東京都)
作品名「Summin-up」
優秀賞とピクシブ賞を受賞したのは、小泉愛さんの英語学習アプリ「Summin-up」です。帰国子女の小泉さんは「高校から英語の帰国生クラスがなくなり、アウトプットの機会が減少した」と感じ、英語中級者以上を対象にした学習方法を探しましたが、適切なものが見つからず、それを解決するためにも自ら「Summin-up」を開発しました。このアプリは英語要約のSNSです。ユーザーは自分の興味に基づいて自然に英語を身につけていくよう創られています。
審査員の森正弥氏は「帰国子女の英語力維持という明確なテーマに対し、ChatGPTなど最新技術を活用したサービスの開発は印象的」と述べ、小泉さんのアプローチを高く評価しました。
小泉さんは「二つの賞を受賞でき、非常に光栄です。プレゼンテーションを行えたこと、そして他の参加者から刺激を受けたことに感謝しています。今後も開発を続けていきたい」と謙虚さと前向きな姿勢を見せてくれました。
審査員特別賞/ソニックガーデン賞/Matz賞
井上 蓮太郎さん(大阪府)
作品名「AniSphere」
井上蓮太郎さんが開発したアニメ共有アプリ「AniSphere」は、審査員特別賞、ソニックガーデン賞、Matz賞の3つを受賞しました。アニメ愛好家の井上さんは、アニメについて自由に語り合える場が不足していると感じ、「AniSphere」を開発しました。このアプリは、アニメファンのためのレビュー機能と、自由な投稿が可能な独自のつぶやき機能を提供しています。ネタバレを含む内容は非表示にでき、SNSでは共有しにくい情報も投稿できます。デモンストレーションでは、アカウント登録からレビュー、つぶやき機能の利用方法を紹介しました。技術面では、Ruby on RailsをAPIモードで使用し、フロントエンドをNext.jsに切り替えることで、効率的な開発を実現しました。高速レンダリング、UIの向上、モバイルアプリ開発の容易さなど、多くの改善を図りました。スタンプ機能や送信取り消し機能を備えたダイレクトメッセージ機能やネタバレグループ機能も追加し、ユーザー間の交流を促進しています。APIの改善点としては、コメント機能のテーブル設計の最適化、セキュリティの強化、2段階認証の実装が挙げられます。井上さんは「ユーザーを増やすことが現在の最大の課題です。Webソケット通信を利用したリアルタイム通信の導入や将来の展開も考えています」と述べました。
審査員の野田哲夫氏は「『AniSphere』はアニメファンにとって素晴らしいサービス」と評価し、「ユーザー数の増加が重要」とアドバイスし、「ユーザー数の増加に伴う課題も開発の魅力」と述べました。
井上さんは「多くの賞を受賞できて非常に嬉しいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを表しました。また、「Rubyが最初に理解できたプログラミング言語で、それが好きなサービスを作るきっかけになったことに感謝しています」と述べ、まつもとゆきひろ氏に選ばれたことへの喜びと、直接お会いできなかったことへの残念さを伝えました。
審査員特別賞
口田 道哉さん(岡山県)
作品名「地産地消プロジェクト」
審査員特別賞を受賞したのは、口田道哉さんの「地産地消プロジェクト」です。このアプリは、地元で生産された商品を地元で消費することを促進するシステムです。口田さんは、高価な釣具を購入できない友人や、市場に出せない不揃いな野菜の問題、さらに「ホハル」という放課後デイサービスでの経験を引き合いに出し、プロジェクトが取り組む課題を説明しました。彼は、地元の製品を容易に販売できるプラットフォームを開発し、地域コミュニティを強化することを目指しました。デモンストレーションでは、商品の出品から取引までのプロセスを紹介し、ユーザーが自分で運送手段を選べるようにすることで、取引の容易さを強調しました。技術面ではRuby on RailsとPostgreSQLを採用し、セキュリティとレスポンシブデザインへの対応を重視しました。今後の改善点としては、非同期通信の導入や投稿管理の効率化を挙げました。
審査員の江森真由美氏は「友人の問題をプログラミングで解決し、地域の地産地消活動をベースにしたアプローチは素晴らしい」と評価しました。また、「レスポンシブデザインで誰でも使いやすい」と述べ、今後については、地図機能の追加を提案しました。
口田さんは、「受賞の喜びを言葉で表すのが難しい。初めてのコンテスト参加で賞を獲得できたことが嬉しい」と感動を述べつつも、「次回は最優秀賞を目指したい」とさらなる意気込みを表しました。
審査員特別賞
石崎 龍さん(東京都)
作品名「AI Diagram」
石崎龍さんの開発した「AI Diagram」は、審査員特別賞を受賞しました。このアプリは、アイデア出しを支援することを目的として設計されました。石崎さん自身もマインドマップに手間取ったことから、「多くの人がアイデア出しに苦労しているという調査結果と、伝統的なマインドマップの困難さを解消するため」に「AI Diagram」を開発したと述べました。このアプリでは、ユーザーがテーマを設定すると、AIが関連用語を生成し、マインドマップを構築します。デモンストレーションでは「ぶどう狩り」というテーマを用い、保存機能や過去のマップから連想を再開する機能を紹介しました。技術面では、ChatGPT APIを利用し、Highchartsライブラリでマインドマップの作成方法を解説しました。石崎さんは「正規表現を使った応答解析やUIの改善、応答速度の最適化など、アプリのさらなる改善に取り組みたい」と意欲を示しました。
審査員の高橋征義氏は「『AI Diagram』はアイデア発想とその実現手段を巧みに組み合わせたアプリで、即座に役立つ」と評価しました。さらに、「既存機能の深掘りや新たな視点でのツール開発も期待されます」とアドバイスしました。
石崎さんは受賞に際して、「高校生活の終盤にこのコンテストに参加できたことは大変嬉しい経験でした。心から感謝しています」と述べ、これまでの歩みを振り返り、また新たなスタートへの期待感を伝えました。
【講評・講演】
まつもとゆきひろ審査委員長
【講評】
今年の「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト」は特にレベルが高く、審査員一同、そのクオリティに感動しました。
ゲーム部門は、驚くべき作品が目立ちました。宮田爽詩さんの「3D迷路」は、ノスタルジックな要素を現代的にアレンジ。秋山宗太郎さんの「ten days」は一画面で多彩な要素を表現。チーム「噂の海鮮先輩」の「Challenging Spy」は、こだわり抜かれたデザインが光っていました。「DICE」は数学を駆使したパズル、野原嘉人さんの「ステルスゲーム」は画面設計の工夫が印象的。日野陽介さんの「Craft Roguelike」は素材収集という新たなアプローチが際立っていました。
Webアプリ・IoT部門では、口田道哉さんの「地産地消プロジェクト」が意識の高さを示しました。井上蓮太郎さんの「AniSphere」はその熱意に溢れ、支援を惜しまない作品です。小泉愛さんの「Summin-up」は、問題意識を持ち合わせた優れたアプリでした。石崎龍さんの「AI Diagram」は現代的な魅力に満ちていました。金光峻希さんの「SQSO Web」は、技術的な独創性と熱意で審査員全員の高評価を得ました。
2023年のコンテストで受賞した各参加者は、その成果を誇って良いでしょう。
【特別講演】テーマ「プログラミングの力」
「中高生国際Rubyプログラミングコンテスト2023 in Mitaka」の特別講演では、「プログラミングの力」についてお話しします。
中学生の頃に使った最初のコンピュータは限られたリソースのものでしたが、現代では高性能なコンピュータが手軽に利用でき、インターネットの進化により新しい情報やツールが容易に入手できるようになっています。
プログラミングの醍醐味は、自ら何かを生み出す自由にあります。他人の作品に頼るのではなく、自分の欲しいものを自分で作ることができます。難易度の調整やルールの変更、デザインの自由など、制約はほとんどありません。
自分だけの世界を創造することは、小説家や映画監督など他の創作者と同じく、個性的なプロセスを持ちます。プログラマーもまた、自分だけの世界を形にすることができます。プログラミングはエンターテイメントだけでなく、問題解決の手段としても重要です。
プログラミング言語の設計は、選択肢を広げ、自由度を高めるものです。私がRubyを作ったのは、プログラミングへの愛情と、「自分で決め、考えたい」という欲求が原動力でした。
プログラミングの創造性や、新しい世界を作り出す力に私はいつも魅了されています。ゲームの世界構築から問題解決まで、無限の可能性があります。
今日の時代は、学ぶ敷居が低くなり、より多くの機会を提供しています。皆さんの技術と情熱が、これからも素晴らしい創造を生み出すことでしょう。
最後に、プログラミングは単に技術ではなく、自分の世界を形作るための重要なツールです。これからの時代、より重要な役割を果たすでしょう。皆さんが自らの未来を切り拓くことを楽しみにしています。
閉会式
▲吉田純夫副実行委員長
2023年の中高生国際Rubyプログラミングコンテストの閉会式で、副実行委員長であり株式会社まちづくり三鷹の代表取締役である吉田純夫氏が、受賞者全員に祝福の言葉を述べるとともに、作品のレベルの高さに言及しました。新型コロナウイルスの影響を乗り越え、久しぶりに直接対面で開催できたことに安堵の気持ちを示し、協賛者、審査員、および実行委員への感謝の意を表して締めくくりました。