審査委員紹介
まつもとゆきひろ 一般財団法人Rubyアソシエーション 理事長
経歴
プログラミング言語Rubyの生みの親。
1993年(平成5年)から開発を始めたRubyは、その後、手軽なオブジェクト指向スクリプト言語として日本国内外に普及した。
株式会社ネットワーク応用通信研究所フェロー、Rubyアソシエーション理事長など、肩書多数。
島根県松江市在住、松江市名誉市民。
メッセージ
インターネットの発達で、若い人たちのコンピューターへの接し方が極端に二分化されました。ただ単にユーザーとしてコンピューターを利用する大多数の人たちと、プログラミングを通じてコンピューターの持つ無限の可能性を引き出す人たちです。本コンテストの参加者は貴重な後者です。彼らの無限の可能性を応援したいと思っています。
野田 哲夫 島根大学 法文学部 法経学科 教授
経歴
一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了
島根大学法文学部教授
専門は情報経済学 IT、特にオープンソースの経済効果について研究。島根県松江市でRuby City Matsue Projectの立ち上げに関わる。
しまねOSS協議会副会長
総務省地域情報化アドバイザー
メッセージ
中高生のみなさん、私は経済学・経営学を勉強していますが、中学校・高校の時に学んだプログラミングの知識(当時はFortranでしたが・・・)の知識が今の仕事に大いに役立っています。Matzのようなハッカーももちろんですが、今後はもっと、いろんな分野でプログラミングの知識が必要とされる時代になってきます。みなさんのチャレンジでぜひ新しい時代、プログラミングが花開く時代を切り開いてください!
田中 和明 九州工業大学大学院 情報工学研究院 知的システム工学研究系 准教授
経歴
mruby, mruby/cの開発者
大学では組込みソフトウェアの研究に従事している。九州工業大学の准教授として機械と情報の双方の分野における先端技術の開発に従事
(専門分野)
・知能機械学・機械システム
・仮想現実感 (Virtual Reality)
・データベース・システム
Rubyアソシエーション 理事
軽量Rubyフォーラム 理事
福岡Rubyビジネス拠点推進会議
情報処理学会
メッセージ
みなさんは自転車に乗れますか? プログラミングは、自転車に乗るスキルに似たところがあると思います。自転車に乗るのが上手か下手かの違いはあるかもしれませんが、どちらでも自転車という道具を使うことができます。プログラミングで、私たちはコンピュータを使えるようになります。プログラミングに早くから親しんでおくことで、さまざまなことにコンピュータを活用できるようになります。皆さんのチャレンジに期待しています。
笹田 耕一 STORES 株式会社 フルタイムRubyコミッター
経歴
Rubyのエンジン部分であるVM(仮想マシン)「YARV(ヤルヴ)」の開発者。
2004年よりRubyインタプリタ開発に従事。2023年より現職
Rubyアソシエーション理事
メッセージ
あなたの目の前にある、そしてそこら中にあるコンピューターは、プログラムによって動いています。このプログラム、わかってしまえば、皆さんにも簡単に作れます。世の中のコンピューターを操ってみたくありませんか? 難しそう? きっかけが見つからない? では、中高生国際Rubyプログラミングコンテストに向けてプログラムを作って、応募してみませんか。やってみると、意外と簡単で面白いかもしれませんよ。
高橋 征義 一般社団法人日本Rubyの会 代表理事
経歴
一般社団法人「日本Rubyの会」の設立者
Web制作会社にてプログラマとして勤務する傍ら、2004年にRubyの開発者と利用者を支援する団体、「日本Rubyの会」を設立、現在まで代表を務める。
2010年にITエンジニア向けの技術系電子書籍の制作と販売を行う株式会社達人出版会を設立、現代表取締役。
また、高橋氏の開発した独特なプレゼンテーション技法は「高橋メソッド」として広く知られている。
メッセージ
何にせよ、自分で作ってみるといろんなことがわかったりします。それはコンピュータのしくみだったり、音楽やグラフィックの面白さや難しさ、少しだけ変えたつもりだったのにバランスが崩れてしまって大変だったり、あるいはチームで作ろうとしてもみんな言うことを聞いてくれないとか。それだけに完成した時の喜びは大きいでしょう。幸いコンピュータは愚痴一つこぼさず付き合ってくれます。ぜひチャレンジしてみてください。
森 正弥
経歴
東北大学 特任教授。メルカリR4D 顧問。日本ディープラーニング協会顧問。1998年アクセンチュ
Rubyアソシエーション評議員、企業情報化協会 常任幹事、APEC(アジア太平洋経済協力)プロジェクトアドバ
ご本人のノート: https://note.mu/masayamori
メッセージ
昨今、皆さんが暮らす社会を便利にさせる、AIやIoT 等、新しい技術が話題です。これら技術はソフトウェアによりその価値が実現されており、それらはプログラミングすることによって作られます。プログラミングを学ぶことは、社会を豊かにさせることにつながります。皆さんのプログラミングへの挑戦が、ひいては世の中を良くしていきます。難しいことも沢山あると思いますが、チャレンジして素晴らしい未来を作っていきましょう。
江森 真由美 株式会社ケーシーエスキャロット執行役員
経歴
1997年現職にプログラミング未経験で入社。メーカーのEPG(電子番組表)開発チームを経て、2004年Rubyで地震防災システム開発に従事。現在に至る。
Rails Girlsの国内開催をサポートする任意団体 Rails Girls Japanメンバー。はじめてつくるWebアプリケーション 著者(共著)。
メッセージ
私たちの周りにはプログラムで動くたくさんの「モノ」があり、プログラミングすることでその仕組みを知ることができます。その仕組みを組み合わせると様々な課題を解決できるようになります。プログラミングから、新しいことを知る時のワクワク感、課題をクリアした時の達成感を味わえます。
そしてみなさんのプログラミングへのチャレンジは結果的に社会をよくすることに繋がっていきます。チャレンジ、待ってます!
(掲載順不同)